叔母の立場で、50代という年齢から考えると昔なら黒留め袖が当たり前でしたが、昨今だとそうでもありません。私も何度か甥や姪の結婚式に夫婦で出席しましたが相手の風習や地域によってラフなときもあり、黒留め袖を着た時もありとまちまちでした。実際体験した周りの「叔母の服装」レビューします。
甥の結婚式で50代の私がきた服装は
はじめに体験したのは「甥の結婚式」。わたしの姉の長男(甥)で、私も叔母としてはじめての結婚式の列席でした。遠方での式ということもあり、洋装に。
黒に総レースがほどこされた華やかめのドレスにコサージュという服装です。もう一人の姉と洋装にしようと打ち合わせをしていたこともあり特に不安はありませんでしたが、よくよく考えると、もし先方が親族全員ビシッと留め袖で決めてきたらどうなってたんだろうと今から考えるとぞっとします。
幸い、向こう側の親族も両親以外は黒のドレス。年配のおばあちゃまはきれいに黒留袖を着こなしていましたが。(とても素敵なおばあちゃまでした。)
姪の結婚式で着る50代女性の服装は何がいい?
2回めは「姪の結婚式」。相手方が厳しい家風ということで、姉と相談して黒留め袖をレンタルすることに。結婚式場のホテルで「留め袖レンタル」し、着付けもお願いしました。着物を着慣れていないせいで、うっかりとバックなどの小物や髪型のことを忘れていて前日に大慌てしたのを覚えています。
着付けとレンタル料合わせると8万円ほどの出費に。ただ、着付けのお勘定は招待側で支払ってくれていました。(感謝(^^))
さて、相手方の親族の服装ですが、なんとみんなラフなワンピースやドレスばかり。比較的若い年代の人が多かったせいか、こちらが黒々した留め袖に染まっている中、色とりどりのワンピースやドレスが華やかで羨ましかったです。姪の取り越し苦労だったみたいですね。
これらの経験から
「甥」「姪」の結婚式に呼ばれた服装のポイントは・・・。
- 最近では、特に「留め袖」にこだわる必要がない。
- 家風や先方のしきたりにもよるが、お祝い感がある華やかなドレスのほうが場が華やかになり喜ばれる
- 「留め袖」を着るか着ないかは、先方との兼ね合いによるので、恥をかいてしまうのは甥や姪になってしまうので聞きにくくても、パートナーからでもこっそり先方の親族のかたの服装を聞いてもらう。
- もし着物にするならおすすめは「レンタル」。直す手間もいらないし、冠婚葬祭のプロの業者なのでどれを選んでも間違いない。小物のマナーもすべてクリア。
ということが分かりました。
50代女性は微妙な年頃ですよね。ドレスを選ぶにしてもかなり上質な素材のワンピースを選ばないとカジュアル感がでてしまうし、黒留袖を着ると10歳は老けこみ、おめでた感が薄れる気がします。ただ、相手方が格式を重んじる家風であったり、他の親族がしきたりを気にするのであればしっかりとそれに沿って留め袖なりを着るべきですが。
ただ、留め袖はいくら華やかな柄を選ぼうと基本、黒の着物です。
親族の席は留め袖が揃うと、一気に黒々となり、まためったに会わない親族同士だと会話も弾まず、一見お葬式かと思う雰囲気になりかねません。せっかくのおめでたい席がそんな雰囲気を醸しだすのは避けたいものです。
ただ、親族という立場である以上、甥である新郎に恥をかかせないために、
- 親族間で服装をあわせる
- 相手方の服装をこっそり聞いてもらう
ということだけは必至です!!
日頃おしゃれから遠のいている50代女性にとって、久々のハレの日の参加。50代はギリギリ、ドレスが似合う最後の年代かも。年を重ねるごとに、その年ならではの良さの感じる服装で出席したい。日頃から徐々に着物を着こなせるすてきな大人の女性になって、こういったハレ舞台の招待にも堂々と着物を着て出席したいと思いました。