日本初上陸の猛毒を持った「ヒアリ」。退治はしたというけどあんな小さなアリのこと完璧に防げたかどうかはわからないですよね。家庭でできる「ヒアリ」対策、殺虫剤は効くのか、また応急対処法などを調べてみました。
ヒアリは殺虫剤が効くの?
これから夏休みに入り、自然と触れ合う機会も多くなる季節、それなりの防御方法を知っておくにこしたことはありません。
家庭でできるアリ駆除といえば「殺虫剤」。南米で生息する猛毒の強いヒアリに効くのか・・・。
市販のアリ用殺虫剤で効くのか調べてみました。
フマキラー(株)から出ているアリフマキラー
一般的に売られているこんな殺虫剤でも駆除できるのかな?
直接フマキラー(株)お客様相談室にメールで聞いてみました。迅速に答えを返してくれたのでここでシェアしますね。
問合せ(私の質問内容)
世間を騒がせている「ヒアリ」は見つけたら「地区環境事務所」に連絡はしますが、家庭での対策も知っておきたいです。そちらの商品の「アリフマキラー」殺虫剤は「ヒアリ」にも効き目がありますか?
フマキラーお客様相談室 答え
ヒアリですが、刺したりするため被害は甚大ですが、それ自体は特に殺虫剤に強いというものではありません。 アリフマキラーも含め、弊社のアリ用製品であればどれでも効果はあります。
なるほど~~ですね。
攻撃的で猛毒を持ち、かまれたら火傷のように激しく痛み、時にはアナフィラキシーショックを起こす可能性もあるという危険なヒアリですが、意外にも市販の殺虫剤でも効くんですね。
ヒアリの3つの駆除方法~環境省から
環境省のホームページによると
- 熱湯を直接かける
- 液剤を撒く
- ベイト剤(毒餌)を設置
1.熱湯をかけるのは直接ヒアリにかける必要があり、外れると効果なし。
2.液剤に接触したヒアリが巣内に帰って仲間に触れたら仲間にもうつりどんどん一緒に駆除されるという効果があるんですが、専門業者による高圧散布の方が効果が格段に高いそうです。
3.は毒のエサをしかけ、巣に持ち帰ることにより巣内で駆除させるというやり方ですが時間がかかり、持ち帰るのがなくなるまで見届けないと終わりが来ないという非常に根気がいる方法です。
2も3も家庭で市販の殺虫剤などでも出来ることはできますが専門業者に任せた方が確実に駆除ができます。そのことからも
ヒアリを見つけたらまずは自分の近くの地方環境事務所に連絡です。
専門的にきちんと処理してもらわないと素人の対処ではやっぱり限度があるようです。
ヒアリにかまれた場合の症状と応急処置法
まずヒアリに刺されたらどうなるのか?人によってさまざまです。
写真のように腫れあがり膿がでて痛みやかゆみがあったり、じんましんやアレルギー症状、激しい動悸など起こす危険な場合も。
応急対処法も人によって違うのでここではざっと書きますが詳しくは環境省のページをじっくり読んで下さいね。命にもかかわることなので。
もし、ヒアリに刺されたら
ヒアリの毒への反応は人によって異なります。刺された時には安静にし、急激に容体が変化する場合には速やかに病院に行きます。
<軽度の症状>
刺された部位に痛みやかゆみがある
<中度の症状>
数分から数十分後に刺された部位中心に腫れあがり、部分的や全身にじんましんが出る
<重度の症状>
呼吸困難、めまい、動悸、声がれ、意識障害など
刺された直後の応急処置
20~30分安静にし、体調の変化がないか注意。変化がなければゆっくりと病院を受診。
重度の症状の場合は
「アナフィラキシー」症状の可能性があるのですぐに近くの病院へ。
(救急対応受け入れの病院ならばなおいい)
-
- 「アリに刺されたこと」
- 「アナフィラキシーの可能性があること」
を病院で伝える。
★詳しい処方は環境省の公式ページへ
そもそもヒアリってどんなアリ?
今さらですがそもそもヒアリとは?
ヒアリの毒にさされると火傷を負ったような激しい痛みがでるため漢字で「火蟻」と書くくらい危険なありです。見つけても絶対触っちゃダメです。
と言っても2.5~5mm位の小さいアリ、小さいお子さんとかだと見分けがつきませんよね。
環境省HPで公開され、ニュースでも出回っているのはこの写真ですが肉眼でこんなはっきりと見れるわけもなく・・・ 。
人間の目から見ればこんな感じになります。
色で判断するしかないですね。とにかく赤茶色っぽいアリは要注意。
アリは普段身近な昆虫ですが実は蜂の仲間。今回のヒアリの様に毒を持って刺すことから同じ仲間というのは納得です。
(※正式にはヒアリはハチ目のスズメバチ上科アリ科に属します)
まとめ
熱湯でもある程度効き目もあり、市販の殺虫剤でも結構効果がある。
危険な猛毒のヒアリも弱点があってよかった。
防御策を知って少しほっとしました。ウィルスの様に何も手立てはないのと違うという意味では。
ただ、そんな猛毒をもっている危険な「ヒアリ」に遭遇する可能性を日本に定着させたくない!
となるともし見つけたら、自分で処理しようとせず、自分の地区環境事務所に連絡し、ちゃんとした専門業者にしっかり駆除してもらうのがベストの駆除方法ですね!!