抜け毛は薄毛の第一歩?CMなどで言われている薄毛、脱毛症の危険サインと言われている「抜け毛」。本当に抜け毛は薄毛のサインなんでしょうか?気になる抜け毛のあれこれと元気な髪に戻す頭皮ケア方法についてお話ししたいと思います。
「あれ?毛がなんか薄くなってきたかも?」という初期段階の人にこそ知ってもらいたいことです。多くの人が間違った頭皮ケアで損しています。正しい頭皮ケアの方法を知って元気な髪を取り戻してください♪
抜け毛が多いのは薄毛のサイン?
髪の悩みで一番の心配事は
「近頃、抜け毛が多い」
ことではないでしょうか。こんなに毎日毎日抜け毛が多いとどんどん髪がなくなっていくのではと不安になるのもわかります。TVのCMなどでは「抜け毛が増えるのはハゲになる第一サイン」と言われたりしていますから。
ただ、抜け毛の状態、原因には個人によって大きく違い、薄毛へ向かう抜け毛と脱毛症に向かう抜け毛の2種類あります。(※専門的には他にも原因や方向性はいろいろありますがここでは一般的な場合に限って説明します。)
薄毛と脱毛症の違いってなんでしょう?
薄毛へ向かう抜け毛とは
- 髪が育っていく中で何らかの刺激や原因で
弱々しくしか育たなくなり、寿命が短くなって抜けてしまう。
次にも生え変わってくるんですが、細くしか育たず維持できる本数も徐々に減っていく。 - 時間はじわじわかかる
脱毛症へ向かう抜け毛とは
- 何らかの原因で髪の成長のある時期でポンと抜けてしまい、原因を取り除かない限り、生え変わってこない。
(※原因とは血流や、抗がん剤の副作用など) - 短時間で髪が無くなる。
このように同じ抜け毛でもいろいろあり改善方法、原因の取り除き方は大きく違ってきます。ここでは主に髪の成長が弱々しくなってくる薄毛へ向かう抜け毛対策の頭皮ケア方法をお話しします。
間違った頭皮ケアとは?頭の皮脂は悪者じゃない。
「皮脂が毛穴に詰まって毛が生えなくなる」と言われ、皮脂を取る作用の強い「界面活性剤の入ったシャンプー」などがたくさん売られています。もちろん意識の高い人たちが増えてノンシリコンシャンプーに切り替わってはいますが、まだまだ頭皮ケアといえば毛穴のつまりや皮脂が悪者扱いです。(皮脂とは頭皮を一番外側で覆っている脂のこと。)
よく中年のおじさんのことを「脂ぎった頭の・・・・」など表現されたり、そのおかげかどうかシャンプーでは「皮脂を取るケア」の強い作用のあるものが育毛効果があるように言われていますが皮脂はそんなに悪者なんでしょうか?
皮脂膜の役目は
- 有害物質が侵入を食い止める
- 細菌の感染を防ぐ
- ムダな水分蒸発を抑え、保湿作用
- 汗と皮膚常在菌(善玉菌)の産生物質と混ざって弱酸性に保ち殺菌作用
などの働きをしてくれるありがたいもの。お風呂やプールで水を弾くのは皮脂膜があってこそなんです。だから必要以上の皮脂取りケアは髪を育てる育毛環境には大きなマイナスです。
想像してみてください。皮脂というバリアを取り除いて、強い異物であるシャンプー剤が頭皮内部に染み込んでいく状態を。髪の成長にいいことありませんよね・・・。
皮脂を取りすぎると、体は防御作用が働いて皮脂分泌をさらにはじめます。適度な皮脂で覆われているうちは弱酸性で守られて頭皮にとってもいいのに過剰に皮脂分泌がされると、今度は悪玉菌が活躍し始めます。そうなると脂臭くなり、臭うようになるんです。そうなると「匂いの原因が皮脂」となって「強い作用のシャンプー」→「皮脂分泌が過剰」→「脂臭くなる」の悪循環です。
健康な髪を取り戻す頭皮ケアの具体的な方法。
髪は毛穴の内部で約4ヶ月かけて育っていきます。今生えている髪は過去の頭皮環境で生えてきたもの。早く結果を得たいのは山々ですが、即効性を求めてしまうと頭皮や体によくないものを選択することになってしまいます。
自分の髪に合う方法を試みながら、髪に元気を取り戻す結果をえるには3〜4年はかかる、そういう長い目でケアすることが大事です。
おすすめの頭皮ケア方法
- 事前に髪をとかしほぐしておく
- 頭皮を指の腹で優しくなでるように洗う。
- 1分間ほどお湯で流しながら髪を手ぐしですくようにじっくり何度も洗う。
(※何度もじっくり洗わないとベタつきが残る)
- 界面活性剤の強いシャンプーを使わない。皮脂を取りすぎない。が原則ですが、人によって皮脂の分泌量も違うのでどうしても気になる人は週1回ほどなら皮脂を取る作用のあるシャンプーでケアしても大丈夫です。
- アミノ酸系シャンンプーがオススメ。
- 石鹸シャンプーは「アルカリ」のマイナス面があり避けたいもの
- 定期的なカラーやパーマをできる限り避ける。どうしてもカラーが必要な場合は、
- ホホバオイルとアルガンオイルで頭皮を保護した後カラーリングするのがオススメです。
まとめ
抜け毛があるからハゲるのではなく、ふつう抜け毛は毎日100本くらいは抜けていくもの。必要以上に皮脂を取りすぎず、また過剰に分泌させずが正解ということがわかりました。皮脂は体を守る大切なバリア機能。界面活性剤のような異物をなるべく侵入させないよう、基本はお湯シャン。それでもべたついて気持ちよくない人は頭皮をホホバオイルなどで保護してからシャンプーしたり、何度もじっくりお湯で洗うなど髪の調子を見ながら自分に合ったシャンプー方法を見つけてくださいね。
(※ホホバオイルやアルガンオイルなどで頭皮を保護する時は、事前にパッチテストをしてくださいね。)