花火大会や夏祭り、ぜひとも浴衣でおでかけしたいですよね!でも慣れない浴衣に不安もいっぱい。特に浴衣の着くずれはだらしなく見え、せっかくの雰囲気もぶち壊しです。浴衣の着くずれ防止方法と、もし、着くずれたらどうすればいいかなどお教えします。
浴衣の三大着くずれポイントは!?
浴衣が着崩れをおこすのは上図のように
- 衿元がゆるみ、胸がはだける
- 帯が下がる
- 裾が落ちて広がる
この3つ。
どれもだらしない印象をうけ、絶対に避けたい状態です。
浴衣の着崩れ防止するたった3つのコツとは?
浴衣の着崩れを防止するのは
- 初めの着付けの仕方
- 浴衣をきたときの動作
- 途中でこまめにチェック
浴衣の着崩れを防止する「1.初めの着付けのコツ」とは
最初の着付けがゆるく、きちんとしていないと着物は着崩れしやすいのは周知の通りですが、浴衣くらいは美容室で頼むより、自分か家族などで気軽に着たいですよね。その場合以下のコツを抑えれば大丈夫です。
衿合わせはきつめに、
帯は高め、
裾はタイトに着つけること。
ウエスト部分に薄いタオルなどを入れてしっかり補整。裾が落ちるのを避けるために腰に締める紐は少しキツめにしておくことがおすすめ。
(ただし途中で苦しくなるほどきつくすると逆効果。タオルがクッションになって
苦しく感じない程度で)
気をつけたい「2.浴衣でのこんな所作」で着崩れ防止
たいていの人は普段めったに着物は着ないので慣れていませんよね。
着物や浴衣の着崩れのほとんどの原因は動作によるといわれています。
洋服の時と同じように動くと着崩れやすいということです。
例えば
- 洋服と同じように歩く→裾が広がる
- 体をひねる動作→衿や裾が開く
歩く時には内股気味に歩き、大股では歩かない。
なるべく振り向いたり腰をひねる動作は避けて、体全体で向きを変えるようにすると腰あたりの着崩れは防げます。
着崩れ防止に「3.こまめなチェック」とは
浴衣が大きく崩れてしまった時、ゆかたの構造をよく知っていないと本格的に着くずれをやり直せないものです。夏祭りの数時間程度なら大きく着崩れることも心配ないでしょうが、傷は浅いうちに直すのが賢明。
おトイレなど休憩のたびに鏡で着崩れ具合をこまめにチェック、少し着崩れを感じたら、キュッキュッと締め直したり、ちょこちょこ直しておきましょう。
長時間の浴衣で着崩れしてしまったら?
着付けも動作も気をつけていてもついついみんなと歩幅を合わせたり、楽しくなって気が緩んで手を大きく振ったり、動作が大きくなったりで着崩れはおこりがちです。
もし着崩れしてしまった時の対策をご紹介します。きものの部分の名称などわからなければ下図を参考にしてください。
「衿がゆるんで胸元がはだけてきた場合」の着崩れの直し方
<簡単な方法>
前は触らないようにして背中側のおはしょりの内側をピッと左右同時に引っ張る。後ろに引っ張ることで襟元や肩がすっきりする。
それでも直らない場合は、
- 土台から直すのが一番。裾を全部めくりあげ肌じゅばんを両脇の下、背中の順に思いっきり下へ引っ張ります。
- 裾をおろし、上前の衿を(上になっている方の衿)右手で持ち、反対側の脇のあいているところ(身八つ口)から左手をいれてビシッとなるように同時に斜めに引っ張ります。
- 最後におはしょりの前と背中側のおはしょりを引いて整える。
「帯がゆるんで下がってきた場合」の直し方
結び直すのが一番ですがそういうわけにはいかないので、応急処置として小さいタオルハンカチを胴にまいた帯の下からはさみ込むとそれがストッパーになってそれ以上下がるのを防げます。
「裾が落ちてスカートのように広がった」場合の直し方
小走りや駅の階段を登る時など、無意識な動作で一番乱れやすいのが裾です。
こまめに重ねることが肝心ですが、ちょっと裾が落ちすぎてきたと思ったらおトイレなどでしっかり直しましょう。
裾が重なった内側に手を入れて、太もも付近の端を左真横にキュッと引っ張る。
それでもうまく直らない場合は
下前(下になっている方の身ごろ)の衿先を上げて腰ひもにはさみ、上前も同じように衿先を腰ひもにはさんで長さを調整。最後におはしょりを整えます。
なるべく大股で歩いたりは避け、階段時、乗り物から降りる時など裾の合わせ部分に手を添えたりなどすればかなり着崩れ回避できるでしょう。
まとめ
「浴衣の君は色っぽいね〜」なんて歌が昔ありましたが、浴衣姿で株をあげるのも急落させるのも紙一重。特に浴衣は着崩れると「だらしない女」に見られてしまいます。逆に所作にも気をつけて自然に浴衣を着こなしている女性は魅力倍増。ぜひ浴衣を着こなして素敵な夏祭りを満喫してくださいね♪