「鬼は外、福は内〜」鬼を追い払うというイメージの強い節分ですが、実は邪気払いとともに運気を呼び込むチャンスでもあるんです。家の厄払いとともにいい福を呼び込む節分の過ごし方をご紹介します。
節分の意味
節分とは季節を分けるという意味があり、「立春」の前日が節分となります。あくまで「立春」が基本なので年によって日にちがずれることがあります。2017年は2月3日です。
旧暦では立春は旧正月にあたり、1年のはじまり。ということはその前日である節分はいわば大晦日のようなものとなり重要な季節の節目です。
節分の邪気払い
旧暦で言う1年の始まりと、1年の最後の日の境目は邪気が入り込みやすいということから節分の夜には豆まきという邪気払いをします。鬼を追い払うという形になっていますが鬼という空想上のものに見立てる方がわかりやすいためで、鬼とは、邪気、心の中の暗いもの、負のパワーです。
その鬼は節分の真夜中にやってくるので、節分の夜に豆まきをします。
豆まきのやり方
家の奥の部屋から順番に外に向けて「鬼は外」と言いながら鬼を追い払う形でだんだんと玄関まで行き、外へ向けて「鬼は外」と豆をまき、外へ追い出した鬼が再び戻らないよう戸をぴしゃりと締めます。そして「福は内」といって家に福を招きます。
豆まきのあと年の数たす1個の福豆(炒った豆)を食べて新しい年が幸せになるよう願います。
節分の晩ご飯メニュー
節分は晩ご飯の献立に迷わなくて済みます。恵方巻きといわしで決まりですから。
恵方巻きは年々豪華なものが出てきますが、7つの具材が入っていればそれでよしです。
七福神にならって伊達巻や、かんぴょう、キュウリ、かにかま、うなぎなど具材は特にきまっていません。彩り良いものを7つ具材にすれば大丈夫です。
そして関西地方から広まった風習ですが、今年の吉方向に顔を向けて(2017年は北北西)無言で恵方巻きを丸かぶりするといい運気が呼び込めると言われています。
いわしの頭を飾るのはなぜ?由来は?
いわしの頭を焼くと強烈なにおいがします。鬼はその匂いが苦手なので寄り付かないという意味と、柊の葉に巻きつけるのですが柊は知っての通り葉がぎざぎざ。尖っててチクチクするため鬼がいやがるという二重防衛です。
いわしの頭を柊の葉にさして玄関の戸口につるすと邪気がよりつかなくなるということになります。
ちなみに焼いたいわしの頭に柊を刺したものを「焼嗅がし(やいかがし)」といいます。
まとめ
節分は単なる行事だけではなくてそれぞれに意味があるということがわかり面白いですよね。油断すると邪気が家の中に入りやすいという年の節目である節分。昔からの風習を見習って邪気や心に潜む鬼を追っ払い、いい運気を呼び込みましょう!