2016秋のドラマ菅野美穂さん、松嶋菜々子さん出演の「砂の塔」の最終回が12/16金曜日にありました。タワーマンションに住むマダム達の陰湿なイジメも大きな話題になりましたが話の本筋は「ハーメルンの笛事件」。次々と子供が自ら付いていき消えるというこの事件の犯人は一体誰だったのでしょうか。それがこの最終回で(もちろん)判明します。ネタバレとなりますので結末を知りたくない人は決して読まないでくださいね。
砂の塔 最終回 序章
ドラマの初めから最終回まで犯人らしき疑わしい人物は次々と現れ、視聴者はドキドキ。
最終回も同じく、始まってすぐに犯人かと思われる人物が捕まります。
タワーマンションでの母親たちのボスだった横山めぐみ演じる阿相寛子の子供がいなくなり大騒ぎ。
その子どもの身につけていたものを「黄色のカーネーション」とともに地面に置く黒パーカーの男を偶然に
目撃したがんちゃんこと「生方コーチ」が追いかけ、逆に腕を切りつけられ惜しくも逃げられる。
場面変わって、生方コーチは町医者に腕のケガの手当てをしてもらうが「深い傷なので大きな病院に診てもらったら?」と勧められるも断る。背中には大きなやけどの跡が。
一方、警察の手が及び、その黒パーカーの男は横山めぐみ演じる阿相寛子の旦那ということが判明。
しかし真犯人ではない。
自分の息子を盾に妻からお金を引き出そうと「ハーメルン事件」を真似た犯行だった。
砂の塔 最終回 中盤
ハーメルン事件の重要なキーを握るのが口笛。誘拐未遂で助かった女児が記憶にある口笛は、ある病院で「認知症」の患者に作られた曲で100人余りしか知られていないという。
しらみつぶしにそのリストを当たっていた刑事二人がたどり着いた年配の女性。古家には誘拐された子供達の名前が書かれた衣服が積み上げられていた。
犯人は男女二人組。残る犯人の男性は・・・。
そこで見つけた老女は認知症を患っていてつぶやく「あの子は本当にいけない子なのよー」
刑事がその老女の身辺や家族を調べてみて浮かび上がった意外な人物…。
砂の塔 最終回 終盤
前回の話で亜紀の息子「和樹」が真犯人を見たため連れ去られ、亜紀(菅野美穂)と健一(田中直樹)が躍起になって探している中、寛子(横山めぐみ)が倒したクリスマスツリーにカセットガスコンロの火がつきタワーマンションに火災が発生する。
和樹はマンションのある一室に閉じ込められていた。火の手が上がる中、亜紀は必死に和樹を探す。松嶋菜々子演じる弓子も和樹の危険を知って自らの部屋に仕掛けている監視カメラで和樹の居場所を見つける。
弓子からの電話で居場所が分かった亜紀は炎が舞い上がる中、「今度は私が助ける!母親だから」と和樹が閉じ込められている奥の部屋へと突進。口にガムテープを貼られ、手足を縛られた和樹を見つけるが、同時に真犯人と遭遇。
その真犯人とは。。。
ネタバレです↓
岩田剛典こと生方航平だった。
彼が真犯人。信じられない光景に唖然とする亜紀。「あなたが犯人だったの?」
「そうだよ」ニコッと微笑みかける生方航平。
「世の中にはいない方がいい母親だっているんだ」
まだ信じられない亜紀に悪ぶる航平だが、亜紀にはどうしても信じられない。
「誰かをかばっているのね!?」
目をそらす航平。
母親に「逃げろー」と電話をして全ての罪を自分が背負おうとする航平。その後、逃げるも警察に取り押さえられる。
砂の塔 最終回 感想 (ネタバレあり)
あー。がんちゃんが犯人だったのか・・・。そうだよね。そうしかないよね。と思いながらもちょっとショック。
でも一番初めの誘拐は彼の母親。
愛し抜いていた夫にゴミのように捨てられやり場のない思いを息子への虐待という手段でしか処理できなかった女性。しまいに認知症を患い、子どもと遊んでいる時だけが症状が落ち着いていたのだった。
虐待されながらも母親に愛されたいという思いから、次々と同じように親に見放されている子どもたちを連れ出し、その古家に住まわせていたという航平(がんちゃん)。犯人だけど極悪非道の悪人ではなくてよかった。
彼が誘拐した子供達はみんな虐待や、ネグレスト、親が不倫など子供に目をむけない母親に育てられ苦しい思いをしている子供たちだった。
自らの虐待し続けられた子供時代の苦しかった思い出に重ね合わせ、苦しんでいる子供たちを今いる場所から救いたいという思いも強かったという。
毎回あの爽やかでひたむきで優しい笑顔に癒されていた私にとって、生方コーチ(=航平=がんちゃん)が犯人じゃないことをひたすら願っていたのです。でも多分そうだろうな〜と悪い予感は的中。
でも一人も殺していなかった。誘拐された子供達は当初「帰りたくない」という子までいたくらい。
ちょっと救われる。。。
砂の塔 最終回 弓子の去り際
やっとハーメルン事件が解決し、和樹も無事帰ってきて亜紀の家族に幸せが戻ってくる。弓子は(松嶋菜々子)和樹を諦め、静かに去ろうとする、我が息子「和樹」を亜紀に託して。
最後に亜紀は和樹を呼んで弓子と最後の別れのシーン。
弓子「あなたのお母さんが言ってたわ。あなたを産んだ時、外は雪だった。そして大きな樹があった。周りを和ませるようこの大きな樹のように育って欲しいと思って和樹って名前にしたらしいわ」
和樹「(涙)お母さんに伝えてください。僕は今幸せです。僕を産んでくれてありがとうって。」
弓子「(涙)わかったわ。そう伝えておくわ」
最後まで自分が本当の母親だとは名乗らなかった弓子。和樹もきっとわかってたでしょう。最後のシーンでお互い本当のことをわかっていながら、親子を名乗らないまま別れた和樹と弓子だった。
弓子はただひたすら、我が子の幸せを願って、いじめにあって苦しんでいる和樹を助けたい一心で亜紀一家に近づいてきた。
冷静に考えてみれば、あんなに亜紀を追い詰める必要はあったのかと思ったけど、我慢ならなかったんでしょうね。
苦しんでいる和樹にちっとも気づかない亜紀の母親ぶりに。見ていてちょっとイラッとした場面も多々ありましたが
一生懸命さがけなげでもありました。子どもを育てるからって完璧な母親になれるなんて限りませんもんね。
初めはタワーマンションのママ友たちのドロドロの交流関係に見ていてなんかしんどいかもと思って、挫折しかけましたが最後まで見てよかった〜〜。犯人が誰か、何度もフェイントをかけられて推理が面白かったです。
それに、生方コーチ(がんちゃん)のセリフや爽やか笑顔にときめいた主婦も多かったのでは〜。
生方航平の素敵すぎるセリフ集は公式ページで集められています。ぜひキュンキュンしてください。
ドラマって本当にいいですよねーー!また次クールのドラマチェックしなくては!